【第11回十和田市写真コンテスト】

<総評>

十和田市写真コンテストの審査を終えて

写真家 和田光弘

毎年レベルが上がって、選ぶことに時間がかかりました。新しい目線で、今までに表現されていないような写真を中心に選考させていただきました。 十和田市を表現する写真はなかなか難しいと思いますが、ひと目で十和田市とわかる写真と、なんとなくそうかなと分かる写真がありますが、要点はポイントの絞り方だと思います。 今回の応募作品の特徴として、スローシャッターを使っての動感のある写真、フォーカスの移動など、かなり高度なテクニックが感じられるものが多くありました。十和田市の素晴らしい景観の写真が、これからもさらに多く寄せられますことを願っております。

最優秀賞

『里の秋』

撮影者:

小笠原 あけみさん

撮影場所:

十和田市梅地区

講評:

十和田市の案内の表紙にでも使用したいような、伝統行事と子どもたちの表情をたいへん暖かくとらえています。地域を守り、住む人々も守り、子どもたちの健やかなることを願うわら人形とのふれあいがほほえましく伝わってきます。

十和田市写真コンテスト

優秀賞

『水鏡の湖』

撮影者:

齋藤 茂さん

撮影場所:

十和田湖

講評:

十和田湖の朝の時間帯の、朝焼けに染まる雲海とが湖に写り込み、幻想的な風景である。色彩のすばらしい発色がでている。

優秀賞

『街通りの風景』

撮影者:

坂本 範彦さん

撮影場所:

十和田市官庁街通り

講評:

満開のさくらの中で昨年から始まった人力車の情景が、しっかりとした構図でとらえられている。人力車の親子と車夫との語らいが、アート作品の反射板に映し出されて、さくらの花びらの散り具合も程良い。官庁街通りの遠近感もしっかりしている。

優秀賞

『権現舞ー舞う(ごんげんまい)』

撮影者:

皆川 哲次郎さん

撮影場所:

切田地区

講評:

スローシャッターで無形文化財の切田神楽の動感を上手に表現している。面の中心部だけが静止しているのもおもしろい。もう少し背景の社殿の様子を取り入れても良かったと思う。

優秀賞

『シンフォニー』

撮影者:

山本 敏夫さん

撮影場所:

十和田市官庁街通り

作品へのこだわり:

昨年から始めた官庁街通りのイルミネーションをフォーカスをうまく移動させながら、背景の現代美術館を取り入れて雰囲気を上手に表現している。中型カメラを駆使するテクニックもすばらしい。幻想的な水玉模様が現代美術館の冬を彩るアートのようだ。

特別賞

『メルヘンの街で』

撮影者:

小笠原 正明さん

 

撮影場所:

十和田市官庁街通り

講評:

ライトアップされた十和田市現代美術館と地面に散りばめられたブルーのイルミネーションをロマンチックにとらえ、冬の空に一直線に伸びたスポットライトとストロボでとらえられた雪の雰囲気がすばらしい。しかし、画面全体がおとなしい感じがするのが何か物足りない。

入選作品

『夕暮れの本庁』

撮影者:

青山 一夫さん

撮影場所:

十和田市官庁街通り

講評:

画面全体お幾何学的なバランス、ミラーベンチの写り込み、背景にさりげなく取り入れたイルミネーションのブルーの色彩も心憎い。

入選作品

『躍動』

撮影者:

櫛桁 允法さん

撮影場所:

十和田市中央公園緑地

講評:

スローシャッターが巧みに使われて、流鏑馬の馬の動感と人物の緊張感が強く表現されている。

入選作品

『夜明』

撮影者:

松橋 洋司さん

撮影場所:

十和田湖

講評:

すばらしい光景の写真で、朝明けのスポットライトが大変きれいである。しかし、赤の色の写り込みが手前の枝と重なってうるさく感じるのが残念である。

入選作品

『光の劇場』

撮影者:

逓駅 隆英さん

撮影場所:

蔦沼

講評:

蔦沼の早朝は今までになかなかなかった写真である。静寂の雰囲気が澄んだ空の写り込み漂う雲に表現されている。

入選作品

『馬車で観光を楽しむ』

撮影者:

山下 茂さん

撮影場所:

十和田市官庁街通り

講評:

満開の桜の官庁街通りを馬車で走る優雅さが伝わってくる。先導する人物がおもしろい。

入選作品

『花火とアートの共演』

撮影者:

郡川 嚴さん

撮影場所:

十和田市官庁街通り アート広場

作品へのこだわり:

花火とアート広場の組み合わせは新鮮だが、画面の切り取り方がもう少しである。あれもこれも画面に取り入れると表現はぼやけることがある。

 

入選作品

『湖畔の灯り』

撮影者:

相内 悦子さん

撮影場所:

十和田湖

講評:

休屋の夜の灯りが今までにないとらえ方で表現されている。

 

入選作品

『秋雨』

撮影者:

山上 敏昭さん

撮影場所:

蔦沼

講評:

晩秋の蔦沼のすばらしい紅葉とアクセントの漂う霧が素敵である。

 

入選作品

『明日へ飛び立て』

撮影者:

田中 一吉さん

撮影場所:

十和田市馬事公苑 駒っこランド

講評:

全体のバランスと子どもの躍動感がすばらしい。

入選作品

『星空のロマン』

撮影者:

野月 イツ子さん

撮影場所:

十和田市現代美術館 野外アート広場

講評:

ブルーのイルミネーションにほんわりと浮かび上がる現代美術館が感覚的に表現されている。

 

入選作品

『岩手山遠望』

撮影者:

清水目 章司さん

撮影場所:

十和田湖

講評:

早朝の十和田湖の雄大な景観がブルーの色彩の中に幻想的に表現されている。かすかな線を描く湖上の遊覧船が心憎いアクセントになっている。

 

入選作品

『凍てつく十和田湖の朝』

撮影者:

佐藤 幸一さん

撮影場所:

十和田湖

講評:

冬の快晴のひと時、澄み切った空気が伝わってくる。清清しい風景の中の一羽の白鳥も印象的である。ただ、もう少し白鳥が手前にとらえられたら画面をより印象的にしたと思う。

 

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